全国の中でも日射量が多い静岡県は、太陽光発電を利用してCo2の削減を推進しています。
今回は、静岡県で太陽光発電の導入を考えている人に向け、ふじのくに0円ソーラー事業を解説します。
そもそもふじのくに0円ソーラー事業とは何なのか、仕組みやメリットはどうなっているのかについて、徹底的に掘り下げるのでぜひ参考にしてください。
ふじのくに0円ソーラー事業とは
0円ソーラーとは、太陽光発電の設置にかかる費用を事業者が負担し、設置に掛かった費用は売電やリース料などを一定期間支払うことで成り立つサービスです。一定期間とは、10年から20年ほどで、太陽光発電で生み出された電気を使うと利用料を支払う必要があります。
ふじのくに0円ソーラー事業を利用するには、県民が0円事業者に問い合わせや申込みをし、事業者はプランを静岡県に提出しなければいけません。県民がプラン内容に同意したら、事業者との間で設備設置の契約や工事を行うことが可能です。
自宅やオフィス、工場など静岡県内のさまざまな建物で利用できます。しかし「事業者が利用する場合は築年数が20年未満」「塩害地域やハザードマップで浸水エリアに該当する地域」の場合は、契約できない場合もあります。そのため、事前に事業者や県に確認を行いましょう。
ふじのくに0円ソーラー事業の仕組み
通常、数百万円もの初期費用が掛かる太陽光発電システムですが、ふじのくに0円ソーラー事業では0円です。
初期費用やメンテナンス費用が0円で太陽光発電を導入できるのは、3つの仕組みによって成り立っています。ここでは、具体的な仕組みについて詳しく解説します。
電力を販売
0円ソーラーの太陽光発電システムで発電された電気は、0円ソーラー事業者やPPA事業者のものです。PPAとは、電力購入契約のことを指します。この契約では、建物の所有者は太陽光発電された電気を使うために使用料を支払います。
しかし、電力会社から供給される電気より、太陽光で発電した電気のほうが安上がりになることが多いです。そのため、太陽光パネルを導入する前よりも電気料金を下げることが可能です。初期費用を支払うといきなりマイナスからはじまり、元を取るまで時間がかかってしまいます。
しかし、0円ソーラーで発電した電気から必要な分の電気を使用するだけで、リスクなく毎月の電気代を減らすことができます。
太陽光発電システムをリース
太陽光システムをリースして設置するため、発電した電気は自在に利用できます。ただし、発電量にかかわらずリース代の支払いが必要です。事業用のリース代は、年間約234万円ほどです。
長期的に利用するなら購入したほうがコスパはいいですが、短期的に利用して電気代を削減したい人やお試しで設置したい人などは、手軽に利用できるサービスです。初期費用が掛からない分、電気代削減によって得られる資金づくりにも有効です。
太陽光パネルの設置場所を貸す
0円ソーラー事業者などに、太陽光パネルを設置できる屋根やカーポート屋根、土地などを貸して賃料を得る方法です。この場合は発電した電気を利用するのは難しいですが、事業者が用意するプランによっては利用できる場合もあります。
しかし、太陽光発電システムの販売価格や売電単価が年々低下しているため、使用料の相場も下がっています。使用料は、年間で1万円~3万円ほどと、大きな収入は見込めません。
ふじのくに0円ソーラー事業のメリット
ふじのくに0円ソーラー事業を導入することで得られるメリットはたくさんあります。ここでは、ふじのくに0円ソーラー事業で得られるメリットについて解説するので参考にしてください。
初期費用がいらない
太陽光発電を導入するには、太陽光パネルや蓄電池などのシステムの購入費や設置費などの初期費用が欠かせません。しかし、0円ソーラーならその名前の通り、初期費用は事業者持ちのため建物の所有者が負担することはありません。
自己保有の場合、10kwの発電が可能なシステムにかかる初期費用は、260万円から280万円ほどです。まとまった資金を用意すれば発電した電気を自由に使えますが、0円ソーラーを利用すれば資金がなくても太陽光発電を利用できます。
維持管理も任せられる
維持管理は事業者が行ってくれるため、自分で何かを管理をすることはほとんどありません。破損や故障などの保証についても契約期間中なら事業者が受けもってくれるので、損をするリスクは低いです。
自己保有の場合は、太陽光発電のメンテナンスを4年に1回行うことが必要です。10kw未満の太陽光発電システムに対し、1回の点検費は2万円ほど掛かります。20年の間では、10万円ほど掛かる計算です。
そのほか、効率よく発電するためにパネルを清掃したりパワーコンテナの交換、工事や点検のために利用する足場代などが10万円~20万円掛かる場合も考えられます。0円ソーラーなら、それらの費用を負担しなくて済むため、維持費や管理が心配な人にとってもおすすめです。
カーボンニュートラルに貢献
カーボンニュートラルとは、再生可能なエネルギーを利用して石油や化石などの資源に頼らない取り組みを指します。世界各国が協力して、排出量と吸収量を均等にして、2050年までに温室効果ガスの排出0を目指しています。
温室効果ガスのバランスが均等になれば、気温の上昇や大気汚染などを防げるため、個々が積極的に取り組んでいく姿勢が大切です。
太陽光発電システムは、製造過程でCo2を多少排出してしまいますが、発電時は排出されないため、18年ほど使えばCo2排出量を実質0にできます。近年では、すでに太陽光発電システムが設置済みの住宅の販売も一般的になりつつあります。
国や世界が掲げている脱炭素社会に向けて、少しずつでも貢献していきましょう。
契約期間終了後は無償で譲渡
0円ソーラーでPPAモデルを利用した場合は、住宅なら10年、事業者なら20年の契約期間をすぎれば建物の所有者に譲渡されます。太陽光パネルの寿命は20〜30年とされており、年月が経つにつれて徐々に発電量が落ちてしまいます。
しかし、メンテナンスや交換などを行えば長期的に運用でき、売電収入を得ることも可能です。太陽光発電システムを長く使うには、定期的なメンテナンスや清掃などをこまめに行いましょう。
ふじのくに0円ソーラー事業の注意点
多くのメリットが見込める0円ソーラー事業ですが、発電した電気はあくまでも0円ソーラー事業者のものです。悪天候が続くなどで発電量が少なければ、日常で利用できる電力が少なくなる可能性もあります。
契約期間中は売電収入は得られず、発電した電気を自由に使えないことが多いため、長期的に見ると得ではないこともあるかもしれません。
しかし、災害時は制限なく電気を使うことができるプランも多いので、万が一のときは安心です。もちろん自己保有のほうが利益を得やすいため、10年先を見据えて利用するかしないかを考えていきましょう。
まとめ
ふじのくに0円ソーラー事業は、0円ソーラー事業者が初期費用やメンテナンス費を立て替えてくれるため、資金がない人でも導入しやすいシステムです。建物の所有者は初期費用や維持費を負担せずに太陽光発電システムの導入ができます。
しかし、契約期間中は発電された電気は0円ソーラー事業者のものなので、使用料を支払わなければなりません。売電収入を得ることもできませんが、災害時は使用料や制限が掛かりません。
災害時は電力会社の電気が供給されるまで時間が掛かることが多いので、災害痔の対策としても導入をおすすめします。0円ソーラーに興味がある人は、ぜひ静岡県や提携している0円ソーラー事業者に問い合わせてみてください。
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