近年、電気代が高いと感じてはいませんか?節約しようと思っても家電をたくさん利用しているのでどれから利用を控えればよいのか分からない、節約してみたけれどあまり効果がないなど、電気代が高いまま悩んでいる方もいるのではないでしょうか。今回は電気代が高騰している理由と電気代節約法についてご紹介します。
まずは電気代の仕組みを把握しよう
毎日当たり前のように使っている電気ですが、どのような仕組みで電気代が決まっているか知っていますか?電気代の仕組みを知ることで節約に役立てましょう。
基本料金
電気料金は、基本的に3つのものから構成されています。基本料金は電力会社との契約でプランが決まっているため、毎月定額料金になっています。
電力量料金
使用量に応じて変化する料金です。使用量が多いと料金がアップします。しかし、使った電気の量と、料金の単価のみで計算されるのではなく、燃料費調整額というのが毎月加算されたり、差し引かれたりします。
燃料費調整額は、燃料費の変動によって加算されて、高くなるのか差し引かれて安くなるのかが毎月異なるため、電気代が自分の想像と違う原因かもしれません。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
太陽光発電や宇風力発電の普及のため、これらで発電した電力は、電力会社が買い取っています。
買取するための費用は、電気料金に上乗せされ、電気を使用する企業や家庭が少しずつ負担しているという形になっています。この負担分を、再生可能エネルギー発電促進賦課金と呼びます。
電気代が高騰している原因とは?
電気代はなぜ高騰しているのでしょうか。これからも高騰し続けるのか知っておくことで、今後に備えることができるでしょう。
燃料費調整単価が値上がりしているため
日本は、原油や液化天然ガス、石炭など火力発電に使う燃料を輸入に頼っています。原油などの価格は、世界の情勢や市場の動向によって変化していますが、燃料費調整単価によって大きな価格変動を防いだり、調整したりしていました。
燃料費調整額は、長期間電気料金からマイナスされていましたが、2021年秋くらいから値上がりし続けており、今後も値上がりしたままではないかと考えられています。
電気の使用量はあまり変わっていないのに、去年より電気料金が高い気がする、ちょっと節電したのになんだか料金が安くならないと感じる場合は、調整額の負担が大きくなっていることが原因かもしれません。
この調整額は電力会社で上限が決められているので、ずっと値上がりし続けるものではありません。2022年に、多くの電力会社で上限に達しており、このコストは電力会社が負担することになります。
電力会社のプラン料金が軒並み値上げされたため
2016年の電力の自由化で、大手の電力会社だけではなく、自分で電力会社を選べるようになりました。
電力自由化がスタートした際は、安いプランを設けることにより、顧客獲得を狙ってきた電力会社でしたが、ウクライナ情勢を受けて火力燃料の調達コストが上がってきたため、小さな会社は電力サービスを停止、電力事業をやめる会社も出てきました。
大手電力会社も単価料金をアップするなどし、値上げする状態になっています。
市場価格が高騰しているから
大手電力会社以外の新しい電力会社は、多くの電力を市場取引により購入しています。
この電力の調達コストが高騰しているため、新電力会社はコスト分を回収するため、電気料金を値上げすることでサービスを提供しているといった状況です。
電気代を抑えるおすすめの対処法
基本料金や燃料費調整額が上がってしまうと、家庭で何もしていなくても電気料金が高くなってしまいます。少しでも電気代を抑えるためにできる対処法は、どんなものがあるのでしょうか。おすすめの対処法をお教えします。
アンペア数を変更する
電気料金のプランは、アンペア数を抑えると安くなります。ただし、アンペア数を下げてしまうと、一度にたくさんの家電を使うとブレーカーが落ちてしまいます。
そのため、普段の生活でどれくらいのアンペア数が必要なのかチェックしてみましょう。もしブレーカーが頻繁に落ちるようなアンペア数でなければ、アンペア数を落とすことで、基本料金を下げ節約することができます。
省エネ家電に買い替える
冷蔵庫や電子レンジ、テレビなどは本体価格が高いため、壊れない限りなかなか買い替えないものではないでしょうか。しかし、近年の家電は省エネ性が高く、電気代削減に貢献できる可能性があります。
また、蛍光灯からLED照明に変えると、電力の使用量を抑えられます。家電やLED照明は価格が高いですが、長い目で見れば最新式のものを使いながら、電気代を節約できるので、思い切って買い替えてしまうのもよいでしょう。
太陽光発電や蓄電池を取り入れる
太陽光発電を取り入れると、自宅で太陽光発電の発電した電力を使えるため、電力会社から購入する電力を減らせます。
また、電気が余った場合は、電力会社に売ることもできます。蓄電池は太陽光発電の電気をためておけるため、太陽光発電の電気を無駄なく使用することができます。
まとめ
なんだか電気代が高くなってきたなと感じることはありませんか?燃料の高騰により、電力会社の基本料金や燃料費調整単価が上がっているため、自分がたくさん電気を使用していなくても電気代が上がってしまっている可能性があります。今後のさらなる値上がりに備えるためには、家電を新しいものに買い替える、アンペア数を減らして基本料金を下げる、太陽光発電や蓄電池を取り入れて自家消費できるようにするなどの方法があります。エアコンを使わない、電気を消して真っ暗な中で生活して節電するなどといった無理をするとストレスがたまってしまうので、無理なくできる節電方法をチェックしておきましょう。
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