太陽光パネルを「鳥害」から守る方法

太陽光パネルに鳥の巣がつくられたり、フンを落とされたりすると、パネルの故障につながります。また、鳥害を放置すると、より深刻な問題に発展するかもしれません。今回は、太陽光パネルを鳥害から守る方法を詳しく解説します。鳥害対策を業者に依頼する場合のポイントも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

鳥害によって懸念される太陽光パネルの問題

太陽光発電パネルにおける鳥害やフン害は急増しており、その影響でパネルの表側と裏側で異なる問題を引き起こしています。

パネルの表側の問題

まず、パネルの表側での問題としては、太陽光発電パネルに住み着いた鳥がパネルにフンを落とし、フン発電効率が低下したり建物に損害を与えるケースが挙げられます。

とくに鳩のフンは塗装や金属を腐食させ、長期的なダメージを与える危険があります。また、鳥の飛来による鳴き声が騒音問題となる場合もあります。

パネル裏側の問題

次に、パネルの裏側としては、衛生環境の悪化と機器の故障が大きな問題として挙げられます。太陽光発電パネルは鳥にとって雨風を避けられ、天敵から身を守れる場所となるため、パネル下は鳥に巣を作られがちです。

その結果、フンなどが堆積し、衛生面が悪化します。とくに鳩のフンは病原体やアレルギー物質を含んでおり、注意が必要です。また、巣やフンが雨水の排水を妨げ、雨漏りの原因にもなります。

以上の問題は屋根の上で起こるため気づきにくく、被害が進行してからでないと発覚が難しいです。さらに、鳥がパネルの配線ケーブルを突いたり破損させ、機器の故障を引き起こす可能性もあります。トラブルが発生すると、発電効率が低下し、最終的には発電システム全体に影響を与えるため、注意が必要です。

鳥害を防ぐにはどうすればいい？

鳥害やフン害を防ぐためにはいくつかの効果的な対策方法があります。以下、順番に具体的な対策方法について、見ていきましょう。

防鳥ネットを使用する

もっとも一般的な方法として、専用の防鳥ネットを使用しましょう。フンをしっかりと片付けた後、市販の太陽光パネル専用の防鳥ネットを取り付ければ、鳥の侵入を防げます。

防鳥ネットには取付具や接着剤がセットになっている商品もあり、設置も簡単です。ただし、防鳥ネットを取り付けると太陽光発電システムの保証が受けられなくなる場合があるため、購入前にメーカーに確認しましょう。

忌避剤の設置

次に、忌避剤を設置する方法もあります。忌避剤には固形、スプレー、ジェルタイプなどさまざまな種類があり、使い勝手もよく簡単に設置が可能です。

忌避剤は鳥が嫌う成分を含んでおり、鳥を近づきにくくする効果があります。ただし、高所に設置するため、作業には多少の手間がかかります。個人で作業する場合は、安全に気をつけながら設置を行いましょう。

電気ショック手対策する

電気ショックを使った対策方法もあります。鳩に弱い電気ショックを与えると、鳩はここは危険だと学習し、近づかなくなるという仕組みです。効果は非常に高いですが、価格は約10万〜15万円と高額で、設置にはコストがかかります。予算に応じて導入を検討しましょう。

鳥害対策を業者に任せる場合の選定ポイント

鳥害対策は、専門業者に依頼するのもひとつの手です。技術が高く、信頼できる業者を選ぶためのポイントは、以下の通りです。

施工実績

まず、業者選びで最も重要な点は施工実績です。地域で数多くの実績をもつ業者は、害鳥駆除の専門知識や経験が豊富にあり、とくに鳩の習性をよく理解しています。害鳥駆除に特化した専門業者を選べば、効果的な対策が期待できます。

現場調査は無料か

次に、業者が現場調査を無料で行ってくれるかを確認しましょう。鳩の巣がどの場所に作られているのか、どのような処置が必要かを把握するには、現地調査が欠かせません。

無料で調査を行ってくれる業者を選んで、事前に正確な状況を確認しましょう。また、鳩の巣は被害が拡大する前に撤去することが重要です。相談すれば迅速に対応してくれるかどうかも業者選びの大事なポイントです。

作業内容・費用の透明性

作業内容や費用の説明の透明性も重要です。信頼できる業者は、どのような理由でどの対策を取るべきか、明確に説明してくれます。質問にもしっかりと答えられるのは、業者の専門知識や技術のレベルが高い証拠です。さらに、見積もりに作業内容と費用が詳細に記載されているかも確認しましょう。

アフターフォロー

最後に、アフターフォローが万全かどうかも業者選びの大事なポイントです。鳩の巣対策は一度施工したら終わりではなく、再発防止のために定期点検が必要です。施工後のフォローがしっかりしている業者であれば、点検も安心して任せられます。

まとめ

太陽光パネルにおける鳥害やフン害は、発電効率の低下や機器故障を引き起こす深刻な問題です。対策としては、防鳥ネットの設置や忌避剤、電気ショックなどが有効です。鳥害対策を業者に依頼する際は、豊富な施工実績や無料現場調査、透明な費用説明、アフターフォローの有無を確認しましょう。信頼できる業者を選べば、長期間にわたりトラブルを避けられ、安定した発電を確保できます。