
ソーラーパネルの設置を考える際、0円ソーラーに興味がわいた方も多いでしょう。0円ソーラーは、その名の通り0円でソーラーパネルを利用できるのですが、実際の利用者のなかには後悔したという声もあります。そこで、この記事では0円ソーラーの特徴や購入したときと比較して、どのような点が劣っているのかという点を解説します。種類や特徴を把握して、導入するか否かの判断材料にしてください。
0円ソーラーの特徴とは
ソーラーパネルは、太陽光エネルギーにより電気を発電できるため、地球にやさしく経済的にも助かるため、近年注目されています。戸建て住宅に住む方は自宅の屋根を活用して、ソーラーパネルを設置できるでしょう。
0円ソーラーには、ほかのソーラーパネルにはない特徴があります。では、0円ソーラーには、どんな特徴があるのでしょうか。ここでは、0円ソーラーならではの特徴を紹介します。
初期費用が必要ない
0円ソーラーの最大の特徴は、初期費用の必要がないところです。一般的なソーラーパネルを設置する際は、100万円ほどの初期費用がかかります。一方、0円ソーラーは初期費用が必要ないため、まとまったお金が手元にない方でも気軽に設置できるでしょう。
最終的にパネル自体が無償で手に入る
0円ソーラーは導入時に初期費用がかかりませんが、さらなるメリットとして契約終了後に無償でパネル本体が手に入ります。ほとんどの場合、契約年数は10年で11年目以降は契約期間に縛られずに利用できるでしょう。
0円ソーラーの種類
0円ソーラーと一口にいっても、その種類はさまざまです。大きくわけてリースや電力販売、屋根貸しといった3種類です。ここでは、0円ソーラーの種類を解説するため、検討する際の参考にしてみてください。
リース
リース式の0円ソーラーは、レンタル代を払って利用できるソーラーパネルです。リース式の0円ソーラーは、契約後から顧客が電力を売買できるメリットがあります。
リースタイプの0円ソーラーはレンタル代がかかるため、発電量が予想よりも下回ってしまう可能性がある点はリスクといえるでしょう。リース式の0円ソーラーは、発電量が多いと見込まれる地域におすすめです。
電力販売
0円ソーラーには、電力販売タイプがあります。電力販売タイプでは、パネルと発電した電力の所有者が事業者になり、一般的な電気よりも10〜15%ほど安く購入できるメリットがあるでしょう。
ただし、顧客は蓄電池の所有が禁止され、日中自宅にいられない方にはそれほど多くの恩恵が得られません。ご自身の生活スタイルと照らし合わせて検討するのがよいでしょう。
屋根貸し
屋根貸しタイプは、文字通り屋根を事業者に貸すようなかたちになります。よって、屋根を貸した際のレンタル代が収入として得られるでしょう。ただし、屋根貸しタイプの場合、ほかにメリットがないため、利用している方は少ないのが現状です。
後悔した点
メリットの多いように感じる0円ソーラーですが、実際の利用者のなかには設置したことを後悔しているとの声が多くあります。では、具体的にどのような点においてマイナスを感じるのでしょうか。
0円ソーラーは、契約が終わってからでないと電力売買できない点や契約終了後からでないと恩恵を受けられない点などにおいてデメリットを感じるケースが多くあります。ここでは、0円ソーラーを導入して残念だった点を解説します。
契約が終わるまで売買できない
電力タイプと屋根貸しタイプの0円ソーラーは、基本的に契約が終了するまで電力の売買ができません。契約期間中の電力の所有者は、あくまでも事業者なので、契約中の売買ができないのです。
ですから、契約期間が10年間の場合、11年目以降からしか電力の売買ができない状態となってしまいます。売買単価が比較的高いとされるFIT制度は、契約開始から10年ほどになるため、恩恵を受けづらい点が大きなデメリットとなるでしょう。
ソーラーパネルの設置により多くの電力がまかなえる場合、電力タイプと屋根貸しタイプではなくリースタイプの0円ソーラーを導入するのがおすすめです。リースタイプの0円ソーラーであれば、契約後から電力の売買ができるためメリットが大きいでしょう。
契約が終わってからでないと恩恵が受けられない
0円ソーラーは、事業者と顧客で運用していくというのが前提です。ですから、契約が終わるまで恩恵は受けられないでしょう。導入時からソーラーパネルの恩恵を受けたい方は、購入するかたちでソーラーパネルを導入するのがおすすめです。
ソーラーパネルを購入した場合は、初期費用はかかるものの、所有者も運用していくのもすべて顧客になります。ですから、ソーラーパネルを購入した場合では、ソーラーパネル導入後からしっかりと恩恵が受けられるでしょう。
ソーラーパネル導入時の初期費用にかかった費用分を回収できるまでに多少時間はかかりますが、0円ソーラーと比べると恩恵が受けられるまでの期間に大きな違いがあります。ソーラーパネルを購入した際のメリット、デメリットを比較し判断しましょう。
利用する際の条件がむずかしい
0円ソーラーを利用する際には、さまざまな条件をクリアしなければなりません。契約者の年齢制限や建物の築年数、物件の地域についてなど、さまざまな条件があるでしょう。
年齢や築年数に関しては、契約者となるものが60歳以下で、築20年以下の戸建て物件が対象となります。また、地域に関しては、東北や東京、中部や関西、中国や九州電力管内の物件であるというのが条件です。
ほかにも、蓄電池や蓄電システムのある設備を所有していないことや、使用した電力料金をクレジットカードにて支払えるかなどの細かい条件もあります。利用したいという理由だけで利用ができないため、ハードルは高いサービスといえるでしょう。
一方、ソーラーパネルを購入する場合は、日当たりや初期費用を検討するのみで購入できます。0円ソーラーは一般的なソーラーパネルと比べると、導入する際の条件が厳しいというのが現実です。
導入できたとしても先に解説したように、途中解約できなかったり恩恵を受けるのがだいぶ後になってからになってしまったりと、デメリットがいくつも重なって残念な思いをしてしまうケースが多いでしょう。導入前は、しっかりと見極めてから判断しましょう。
途中でやめられない
0円ソーラーは基本的に途中での解約ができません。途中で解約できないのは、事業者がすべての費用を負担しており、事業者が損をしないために途中解約できないシステムになっているのです。
自宅の売却を理由に解約したいと申し出ても、むずかしいのが現状でしょう。ソーラーパネルは長期的にみたときにメリットが得られるもので、契約期間は10年以上というのが一般的です。
10年の間に解約したいと考えるケースもあるでしょう。万が一、途中解約を希望する場合、顧客がソーラーパネルにかかった残債費用を負担しなければならないため、細かい部分まで契約する前に必ず確認しておくことをおすすめします。
まとめ
0円ソーラーには、リースや電力販売、屋根貸しといった3種類があります。初期費用をかけずに導入できたり、最終的にソーラーパネルが手に入ったりするメリットがあるでしょう。ただし、電力タイプと屋根貸しタイプでは契約期間後からしか電力の売買ができなかったり、途中解約できなかったりするデメリットがあるのも事実です。また、導入の際はさまざまな条件をクリアする必要があります。一見魅力的にみえますが、内容をくわしく確認するとそれなりにデメリットもあるため、導入する際はデメリットも加味したうえで導入するか否かを判断するのが賢明です。この記事を参考に、0円ソーラーについて今一度検討してみてください。

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