近年、大型化する台風や地震などの自然災害により、長期間の停電が発生するリスクが高まっています。長期間の停電は、日常生活や企業活動に大きな影響を及ぼします。そこで注目されているのが、太陽光発電と蓄電池です。本記事では、災害時の太陽光発電・蓄電池の役割や活用方法、使用するうえでの注意点をまとめて紹介します。
災害時の太陽光発電・蓄電池の役割とは
災害によって停電が発生した場合、太陽光発電と蓄電池はいずれも非常用電源として活用できる設備です。太陽光発電は、日中に太陽の光を利用して発電でき、平常時には電気代の削減にもつながります。一方で、天候に左右されやすく、夜間には発電できないという課題があります。蓄電池は電気を貯めておけるため、停電時でも一定時間は電力を使用できますが、外部からの電力供給がなければ充電できません。
そのため、電力を使い切ってしまうと使用できなくなってしまいます。このように、それぞれ単体では弱点がありますが、太陽光発電と蓄電池を併用することで、互いの欠点を補い合うことが可能です。日中は太陽光発電で発電した電力をそのまま消費し、余った電力を蓄電池に充電することができます。
そして、夜間や天候が悪い日には、蓄電池に貯めた電気を使用することで安定した電力供給が期待できます。太陽光発電で電力を生み出しながら蓄電池で電気を蓄える仕組みにより、長期間の停電時でも一定程度の電力を確保でき、企業や家庭の事業継続や生活維持に役立つ点が大きなメリットといえるでしょう。
停電が発生した際に太陽光発電・蓄電池を活用する方法
停電が発生した際に太陽光発電や蓄電池の電気を安全に使用するためには、パワーコンディショナを「自立運転」に切り替える必要があります。自立運転は平常時にはほとんど使用しない機能のため、いざ停電が起きた際に操作方法が分からず使えない事態を防ぐためにも、あらかじめ仕組みや手順を理解しておくことが大切です。
自立運転とは
自立運転とは、太陽光発電で発電した電力や蓄電池に蓄えた電気を、系統電力に頼らずに使用できる状態を指します。この機能が備わっていないパワーコンディショナでは、発電自体は行われていても停電中に電気を利用することができません。通常、パワーコンディショナは電力会社の系統と連携して運転しており、停電などの異常が起きると、安全のために自動で発電を停止する仕組みが働きます。
これは、復旧作業中の現場などへ電気が逆流し、事故が起こるのを防ぐための重要な機能です。この状態から自立運転に切り替えることで、系統から切り離された状態でパワーコンディショナを稼働させ、専用の自立運転用コンセントに接続した機器へ電力を供給できるようになります。
太陽光発電の切り替え手順
一般的な太陽光発電の切り替え手順としては、主電源ブレーカーと太陽光発電ブレーカーをオフにした後、自立運転モードへ切り替え、使用したい機器を専用コンセントにつなぎます。ただし、具体的な手順はメーカーや機種によって異なるため、必ず取扱説明書を確認することが重要です。
自動で自立運転に切り替わる蓄電池もある
一方、蓄電池については、停電時に自動で自立運転へ切り替わる機種もあり、その場合は手動操作は不要です。室内リモコンなどで切り替わっていることを確認して使用します。手動で切り替えるタイプの場合でも、基本的な流れは太陽光発電と同様です。ブレーカー操作や分電盤の切り替えを行い、自立運転モードに設定したうえで専用コンセントから電気を使用します。
停電時に太陽光発電・蓄電池を使用する際の注意点
停電時に太陽光発電や蓄電池を使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。
電力消費量の多い機器の使用は控える
停電中は自立運転に切り替え、太陽光発電で発電した電力や蓄電池に蓄えた電力を使用しますが、蓄電池の残量がなくなると太陽光発電の電力のみとなり、天候によっては電力供給が不安定になります。
また、パワーコンディショナが供給できる電力量を超える機器を使用した場合や、蓄電池の電力を使い切ってしまった場合には、電力供給が停止するかもしれません。そのため、途中で電源が切れることで生命や財産に影響を及ぼす恐れのある医療機器や、灯油・ガスを使用する暖房機器、バッテリーを持たないデスクトップパソコンなどの使用は控える必要があります。
消費電力の大きい家電を同時に使用できない
さらに、自立運転用コンセントの最大出力は一般的に1,500Wまでと制限されているため、消費電力の大きい家電は同時に使用できません。停電時には、冷蔵庫や照明、情報収集に必要な機器など、優先度の高い電化製品を選んで使用することが重要です。
まとめ
近年、自然災害の激甚化により、長期間の停電は誰にとっても現実的なリスクとなっています。そのような非常時に心強い備えとなるのが、太陽光発電と蓄電池の併用です。太陽光発電は日中に電力を生み出し、蓄電池はその電気を必要なときに使えるよう貯めておくことで、互いの弱点を補い合い、停電時でも一定の電力を確保できます。ただし、実際に活用するためには自立運転への切り替え方法や、使用できる電力量の制限、優先すべき家電の選定など、事前に知っておくべきポイントも少なくありません。正しい知識を持ち、節電を意識しながら活用することで、非常時の不安を大きく軽減できます。太陽光発電と蓄電池は、災害に強い暮らしや事業継続を支える、これからの時代に欠かせない備えといえるでしょう。

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