この記事では、静岡県の補助金制度の全体像から、市町村別の補助額、国の補助金との組み合わせシミュレーション、申請で失敗しないための注意点まで、静岡県の太陽光・蓄電池補助金を徹底的に解説します。
静岡県は「直接交付なし」が最大のポイント
静岡県の太陽光・蓄電池補助金制度において、もっとも重要なのは「県からの現金補助は存在しない」という点です。このことを知らずに「静岡県の補助金」を探し続けると、申請機会を逃してしまいます。
静岡県では、県が直接交付する太陽光発電・蓄電池の補助金制度はなく、補助金は市町村から受け取る必要があります。そのため、住んでいる市町村の制度を個別に確認することが最優先です。
静岡県の支援は「共同購入支援事業」
静岡県が実施しているのは「住宅用太陽光発電設備等共同購入支援事業」です。
県と協定を締結した事業者が県民から太陽光発電・蓄電池の購入希望を募り、一括発注によるスケールメリットで設備導入費用の低減を図ります。複数の購入希望者をまとめることで、通常より安い価格で設備を手に入れられる制度です。
参加すると、後日見積もりを受け取ることができます。登録料は無料で、登録をしても購入義務は発生しません。参加者が増えるほど購入価格がさらに下がる可能性があります。
対象設備と参加条件
対象設備は太陽光発電設備(10kW未満)と蓄電池で、蓄電池の単独購入も可能です。太陽光と蓄電池をセットで検討している方はもちろん、蓄電池だけを追加導入したい方にも活用できます。
「すでに太陽光発電は設置済みだが、蓄電池はまだ導入していない」という方にとっても利用しやすい制度です。太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯めておくことで、夜間や曇りの日にも自家消費できるようになり、電気代の節約や停電時の備えとしても役立ちます。
太陽光発電と蓄電池をこれからセットで導入したい方、すでに太陽光発電を設置していて蓄電池を後付けしたい方、どちらのケースにも対応できる制度ですので、導入を検討している方はぜひ積極的に活用を検討してみてください。
2026年度のスケジュール
令和8年度の事業実施に係る支援事業者を現在公募しており、令和7年度の購入希望者の募集は終了しています。2026年度は、4月30日から12月9日まで参加登録を受け付けています。
登録後にすぐに設備を導入しなければいけないわけではなく、導入するかしないかを含め、じっくり検討できます。太陽光発電や蓄電池の導入に迷っている方は、まず参加登録してみましょう。
【市町村別一覧】静岡県全35自治体の太陽光・蓄電池補助金まとめ
補助金の有無や金額は市町村ごとに異なり、多くの自治体では契約や着工前に申請が必要で、予算上限に達し次第終了するケースもあります。2026年度の正式な金額や条件は、必ず各自治体の公式サイトでご確認ください。
補助金ありの自治体一覧|浜松市・沼津市・熱海市など
令和7年度に補助金の実施が確認された主な自治体は以下のとおりです。
・浜松市(太陽光発電・蓄電池)
・沼津市(太陽光発電・蓄電池)
・熱海市(太陽光発電・蓄電池)
・三島市(太陽光発電・蓄電池)
・富士宮市(太陽光発電・蓄電池)
・牧之原市(太陽光発電・蓄電池)
・松崎町(太陽光発電)
・函南町(太陽光発電・蓄電池)
・川根本町(太陽光発電)
静岡市内の市町村では、太陽光発電と蓄電池、2つのシステムに補助金を出しているケースが多いです。太陽光発電や蓄電池を導入する場合は、お住まいの自治体の情報を確認しましょう。
補助金の金額や受付期間、条件は市町村によって異なります。詳しい条件や金額は、それぞれの市町村のホームページで確認してみてください。販売業者への問い合わせや無料相談でも、受け取れる補助金を教えてくれるケースがあります。
2026年度未公表の自治体一覧|前年度実績をもとに要確認
先述した市町村以外では、太陽光発電や蓄電池の補助金情報は公開されていません。補助金事業は行っている市町村と行っていない市町村があるので、事前に情報を確認しておくことが大切です。
2026年に活用できる補助金を調べるときは、太陽光発電や蓄電池の販売会社に問い合わせるか、各市町村のホームページを確認してみてください。「〇〇(お住まいの自治体名) 太陽光発電 補助金」と検索しても情報を確認できます。
また、太陽光発電や蓄電池の補助金は実施しない市町村も多くあります。補助金がない市町村の場合は、静岡県の「住宅用太陽光発電設備等共同購入支援事業」の利用を検討してみてください。
市町村補助金に共通する主な申請要件
多くの自治体の補助金申請に共通する条件として、申請する自治体に住民票があること、市区町村税に滞納がないこと、太陽光発電と蓄電池の同時設置などが挙げられます。条件を満たさない場合は補助金を受け取れないので注意しましょう。
特に「同時設置条件」は見落としやすいポイントです。太陽光発電だけを単体で設置した場合、蓄電池の補助金が受け取れないどころか、太陽光の補助金自体も対象外になる自治体があります。申請前に条件をしっかり確認してください。
補助金は、条件を満たさなければ受け取れません。補助金によっては指定の製品でなければ補助金が受け取れないケースもあります。補助金を利用したい場合は、太陽光発電と蓄電池、両方の条件を確認する必要があるのです。
国の補助金と組み合わせると最大いくら?
静岡県の太陽光・蓄電池補助金を最大限に活用するなら、市町村補助金と国のDR補助金を組み合わせる方法が有効です。
国の補助金「DR家庭用蓄電池事業」の概要
DR補助金とは、デマンドレスポンス(DR)に対応した家庭用蓄電池を導入する際に国が交付する補助金です。デマンドレスポンスとは、電力需給がひっ迫した際に蓄電池を遠隔制御して電力の安定供給に協力する仕組みを指します。
DR補助金は個人でも利用できる最大60万円の国の補助制度で、手続きは販売事業者が代行してくれるため、補助金の専門知識がなくても申請できます。最大で受け取れるのは60万円です。
DR補助金は全国の人が申請する補助金です。とても人気のある補助金なので、今年度も早期終了が予想されます。蓄電池の導入で補助金を受け取りたい場合は、早めに蓄電池の購入を検討するのがおすすめです。
【ケース①】浜松市でセット導入した場合
浜松市の既存住宅に太陽光発電(4kW)と蓄電池(10kW)を同時設置した場合の費用削減シミュレーションは次のとおりです。
4kWの太陽光発電を導入した場合、浜松市では24万円の補助金を受け取れます。
さらに、蓄電池の導入で実際にかかった費用の3分の1、国DR補助金では蓄電池商品工事代の3/10または初期実効容量1kWhあたり3.45万円のどちらか低い方の金額を受け取れます。
ただし、浜松市では蓄電池は太陽光発電と併用する場合のみ補助金を受け取れます。太陽光発電を導入していない家庭で蓄電池を導入する場合は補助金を受け取れないので注意しましょう。
単体設置だと補助金ゼロになる落とし穴
浜松市で太陽光発電だけを単体で設置した場合、補助金はゼロになります。これは「同時設置条件」により、蓄電池なしでは太陽光への補助金も受け取れないためです。
浜松市の補助金制度は、太陽光発電と蓄電池をセットで導入することを前提として設計されています。太陽光発電で生み出した電力を蓄電池に貯めて有効活用することで、家庭のエネルギー自給率を高めるとともに、電力系統への負荷を分散させることが制度の目的です。
そのため、太陽光発電のみの設置では補助対象外となり、どれだけ高額な設備を導入しても補助金を受け取ることができません。
浜松市以外でも、太陽光発電と併用しなければ補助金を受け取れないケースがよくあります。蓄電池は太陽光発電と併用することで大きな経済効果を発揮します。補助金の有無に限らず、蓄電池を導入するときは太陽光発電の導入を検討するのがおすすめです。
まとめ
まずはお住まいの市町村の補助金情報を公式サイトで確認し、あわせて複数の施工業者に無料見積もりを依頼してみることをおすすめします。補助金の申請手続きは多くの施工業者が代行してくれるため、ひとりで抱え込まずに専門家に相談しながら進めると安心です。

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